2015年02月06日

税金

 消費税が8%に増税されたのが昨年の4月である。それまで 好調に見えたアベノミクス景気は一気に冷え込み、まさに想定外の影響を日本経済に与えた。たまりかねた安部首相は、昨年暮れ既に決まっていた消費税10%への増税予定を1年半延期して2017年春とした。消費税が、なぜここまで国民の消費マインドを冷え込ませるのか。確かに、天引きで源泉徴収されるサラリーマンの所得税、住民税や特定口座で自動的に20%以上課税されるキャピタルゲインに比べると消費税の精神的な影響は大きいように思う。何かを買うたびに8%がしっかり上乗せされ、なぜか損した気分になる。それが毎日繰り返されるのだからたまったものではない。漠然とした経済的な将来不安をもっている日本人の財布のひもは固くなる。税の逆進性も指摘されている。すなわち、広く浅く一律に課税するということで、低所得者層にも同じ率の税負担を求める。若年層、低所得者層の参政意識を高める狙いという意見もあったが投票率は一向に向上していない。増税による税収の伸びは5兆円程度と試算されている。経済の冷え込みによる税収の落ち込みを考えると意味があったのだろうか。1000兆円もの借金をかかえる国家財政、1600兆円の国民資産、その資産の50%以上を所有する65歳以上人口。このいびつな構図がこの国の税制を難しくしている。


 話は変わるが、私が気になる税金は自動車に関する税金だ。自動車取得時にかかるのが自動車取得税3%と消費税8%。維持するのに毎年必要な自動車税、重量税、税金ではないが自賠責保険、車検時に必要な24カ月法定点検費用がかかる。自動車税にいたっては、13年以上大切に車を乗っていると1割増しとなるおまけつきだ。動かせば、ガソリン税、とんでもなく高い高速道路使用料。強制ではないが、これに任意保険とオイル交換費用。車が古くなると一定額の修理メンテナンス費用が発生する。そして、廃車時のためのリサイクル料金が課金されている。CO2も問題だが、これでは税金を撒き散らして走っているようなものだ。車が贅沢品として見られていた過去の遺産のような税金ばかりだ。国民の移動手段として、公共交通機関が主流だった昔ならまだしも、バスさえめったにこない現在の田舎暮らしにとって車は生活の必需品であり上記の重税は残酷でさえある。それぞれの税金にぶら下がっている利権が見え隠れする。


 ピケティ「21世紀の資本」では、資本主義が、貧富の格差を拡大させる現象が先進国で顕在化していることを指摘している。すなわち、労働力の提供による収益より、投資による収益の方が大きく、これが持つ者と持たざる者の格差を拡大させているという。昔々読んだマルクスも同じようなことを言っていたようにもおもうが、、、、。以前にも書いたが、日本では、少子化は確実に進行し、人口減少は避けられないことだ。生産年齢人口はこの先確実に減少する。税収も減少していくだろう。この先の消費税アップは 国際的な公約だそうだが先の1000兆円の借金に対して焼け石に水のようにも思う。この先の議論の中心課題は、人口減少の中、国民の資産1600兆円をどのようにして1000兆円の借金返済に当てるかであろう。その方法論や如何に。

posted by kogame3 at 21:26| Comment(0) | 歴史認識
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