2014年12月06日

メルセデス・ベンツを電気自動車に改造する

 当然だが、電気自動車は、電池とモーターで動く。構造がシンプルでありガソリン車のような複雑さゆえのトラブルも少ないはずだ。欠点は、バッテリーの充電時間の長さと一回の充電での航続距離の短さだろう。バッテリー容量の拡大は必然的に車重の増大をもたらし、結果 航続距離が制限されるというジレンマがある。解決策としては、電池の容量密度を高めること、車体の軽量化をはかることである。ここにコストの視点を入れていくと小さな車体、軽い車体で最大の航続距離を稼ぐのが有利となる。燃費(電費)と航続距離を考えると人が安全に乗って移動できる最小、最軽量の車体が有利ということになる。
 しかし ガソリン車においてもそうであろうか。軽い車体、小さな車体がもちろん燃費もいいし、経済的である。ではだれもがそのような車に乗るのかといえば現実はそうではない。たしかに最近はすばらしい性能の軽自動車が各メーカーから発売され人気を博してはいるが、多様な車も現存している。以前にも書いたが、人が車に求めるものは経済性や利便性だけではない。Fan to Driveの部分も大きいのではと思う。
 改造電気自動車のベースカーを何にするか。いろいろ悩んだあげく、メルセデス・ベンツを改造することにした。重い、でかい、高い(値段)の三悪がそろっている。でも視点を変えれば利点もある。シャーシーは桁外れに丈夫で沢山の電池や大きな重いモーターを積んでも大丈夫である。とくに90年代までのベンツは優れている。また、コスト面では、日本では、中古ベンツの価格が安い。バブル期に造られたベンツは超豪華ではあるが燃費の悪さと維持費の高さでもって安値で取引されている。そしてなにより、ベンツは運転が楽しい。Fan to Driveの価値がすこぶる高い。写真のS500クーペは、1993年製、排気量5000ccで重さが2.3tonもある。燃費は、街中で6km/lぐらいだろうか。自動車税に至っては年88,000円(13年経過でこれの1割増し)である。今時こんな車に乗る人はよほどの道楽者か、古き良きものに価値を見出している人であろう。

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 しかし こいつに一度乗ると病みつきになる。米国で同型車を乗りまわしていたが、なんとも言えない安心感と重厚感、運転の楽しさがある。一日800mile(1300km)以上運転した時もさほどの疲れを感じなかった。その時、いつかはこいつを電気自動車にしてみたいと思った。私が、改造電気自動車に求めるものは、楽しさとコストのバランスである。移動コストの最小化ではない。

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排気マフラー類をはずした車の底面。FRのためドライブシャフトがはっきり見える。かなりすっきりした感じだ。

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ラジエターをはずした前面。この後 この巨大なエンジンを下ろす。

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エンジン本体のほかに、燃料系(燃料タンク、燃料ポンプ、燃料配管など)吸排気系(エアフィルター、マフラー、触媒、配管など)点火系部品(プラグや点火装置など)冷却系(ラジエター、冷却水予備タンク、エンジンオイル冷却ラジエターなど)すべて不要になる。電気自動車は、やはりシンプルになりそうである。

posted by kogame3 at 21:03| Comment(0) | 改造電気自動車W140
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