2015年08月29日
真夏の日曜大工
2015年08月27日
不思議な旅の思い出
一人旅は得意ではない。不安だしなにかあるとパニくる。それも日本人などめったに行かない場所だとなおさらだ。そんな私が2年前の8月、ふらっとアメリカからメキシコに車で向かった。米国在住の仲間からは危険だから絶対に車では行くなと念を押されていた場所だ。国境のまでは、当時住んでいた米国サンタ・クララの街から南へ500マイル(800km)。車で10時間ぐらいはかかる。ロス・アンジェルスを抜け、サンディエゴを抜けるころにはあたりは暗くなっていた。
2015年08月24日
暴落!
どこまでも窓を開けて急落する株価・・・
日経平均の先が見えない暴落が日々続いている。円安と企業業績、年金はじめ公的資金の株価下支えがここまでの株高を支えてきた。日経暴落のうわさは以前から薄々はあったがついに来るべきものが来たかという感じである。市場に関しては素人なのでテクニカルなことはあまりよくわからないが決して気分のいいものではない。
今回の下げは中国人民元の切り下げに始まり、上海株の連日の大幅安、連れてNY DAWの大幅安、ヨーロッパ株の大幅安という世界同時株安の様相を呈している。通貨はドル円が割と安定していたのだがここにきて急速な円高、中国の影響が強いオールストラリアドルが急落、アジア通貨も急落、日銀の緩和政策もここにきて賞味期限が切れた感じである。日本として、ここでさらなる金融緩和策は他国の迷惑になるために打ちづらい。TPPで関税撤廃の話をしているときに裏では各国が自国通貨の安値誘導をしているのでは何をしているかわからない。
世界の工場、中国の実態経済が不透明なことが最大の問題である。中国のGDP成長率は7%台とまだまだ高い水準であるとの発表であるが、この国の経済指標をもう誰も信じていないことが問題だ。アメリカの利上げ開始時期も9月かどうかが世界の注目を集める。しかし、この株価の水準ではやはり年内見送りだろうか。前提として、アメリカの景気は利上げを検討するほど好調であることが必要だ。中国の元切り下げは国策ではあるが、どうもアメリカの利上げに対する「さや当て」、嫌がらせの思惑も見え隠れする。するとこの先米国が利上げをほのめかすと、中国はまたぞろ大幅な元切り下げを行うような気もする。中国経済の減速が続けば習近平体制、ひいては中国共産党支配体制は大丈夫かという政治問題に発展しそうだ。米中の政治的対立が市場に持ち込まれた格好である。一方 ヨーロッパでは2か月まえにあれだけ騒いだギリシャ問題も最近はニュースにもならなくなった。ギリシャ チプロス首相が20日辞表を出し総選挙になる。EU首脳があれだけ話し合って決めたギリシャ支援が最悪ご破算になる可能性もある。天津の大規模な爆発事故や朝鮮半島の38度線での火薬の匂い、ロシア首相の択捉島訪問、中国の対日戦争勝利70周年記念式典などの国際政治の動きも気になるところである。
こうして見ると海外情勢に振り回されている感のある日本経済ではあるが、 問題は国内景気なのである。GDPは4-6月期はマイナス成長と冴えなかったが政府の見方では日本経済は順調に回復しているという。たしかに企業業績は足元で過去最高を更新している。原油価格が40ドル/バレルを下回り物価上昇目標は2%に届きそうにない。アベノミクスの賞味期限が切れそうではあるが第3の矢はどう打つのだろうか。安保法制の参議院突破を狙う安倍政権に支持率は急落し40%を下回った。多くの人がアベノミクスへの期待を膨らませているのではあるが、政治思想にはネガティブな反応だ。どこかで国論を二分するような政治的衝突が起こりそうだ。すなわち 経済か政治か、賃上げ(個人生活)か安保(国家)かという分裂である。法案成立のために公的資金投入での株価つり上げはもう効かない。
2020東京五輪をテコにしての経済成長、2017年4月の消費税10%に耐えるだけの経済基盤が築けるのか。20年を超えるデフレを本当に脱却できるのか。時間はあまりない。ロングスパンで考えると、1000兆円を超え日々最高額を更新する公的債務、急速に進む少子高齢化と人口減少、1997年をピークに横ばい減少しているGDP、目先の経済指標は上下を繰り返すが日本の持つ構造的な問題にはなんら抜本的な対応がとれず、効果も限定的だ。これほどミクロ経済とマクロ経済動向がかけ離れた国があろうか。ヨーロッパの各国も日本と同じ構造的問題をかかえているが、GDPの大幅な上昇で公的債務の削減に成功している国も多い。日本も国家課題を明確にして国民のコンセンサスをとる時に来ているのではないだろうか。